公式サイト:http://rakugo-shinju-anime.jp/
評価:S
素晴らしかった。
延長60分の1話からは想像つかない展開。
というか、1話は前座やマクラに近いようなイメージ。
マクラ本編オチ、っていう落語の流れにのっとったような構成になってて、原作は漫画であるんだけど、この構成はアニメならではなのかなと。
本編の最初の方はマクラを引き継いで「語り」が多いのだけど、視聴者がひきこまれていくにつれて回想ではなく現実のようになっていく脚本も圧巻だった。
そして何よりも。
石田彰さんだろうね。
彼の演技はすごいね。
いつも思うけれど。
年齢の演じ分けも当たり前のようにサラリとしてくるし、その時代の落語家独特の「あたくし」とか「おまえさん」とか「~ならね」みたいなセリフも、全く違和感なく美しく話す。
元々の台本のセリフ回しがとても美しい日本語だというのもあるんだけど、石田彰さんがそれを増幅させてたと思う。
美しいだけじゃなくて面白いところも多かったしね。これは落語そのもののおもしろさもあるのかな。
石田彰さんだけではなくて、周りを囲む声優さんも素晴らしい配役で。
バランスもよく考えられてるし、ほんと妥協やスキがない感じだった。
たぶん普通の30分アニメにしては尺が若干短めだったんだけど、こんだけ詰まってれば全く文句なし。
キャラデザもよくできてたし、作画も最後まで全く心配しない圧倒的な完成度。
OPEDも味があってよかったなぁ。
ま、普通に菊さんのキャラクターがとても僕の好みというのもあると思う。綺麗な人だった。
設定・構成・登場人物・声優さんと、ほんとどこをとってもSをつけられる、見ごたえがあるいいアニメでした。
なによりも、落語のこと全く知らない人でも、落語の内容自体に興味をもてたってことが素晴らしい点だよね。
ちょっと落語見てみたくなったもの。特に助六が最後にかけた人情噺「芝浜」。
二期制作決定ということで、これは次期もマストで見たい。
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