学生時代と社会人で一番変わったことというのは、とにかくおっさんとの関わりが増えたことである。
学生時代にしゃべるおっさんと言えば、父親か学校や塾の先生かバイト先の社員の人かくらいで、あくまで上下関係が明白というか、対等に雑談をするような相手ではなかった。
(雑談をしないというところに父親を入れるのはまぁちょっとかわいそうな気もするが)
社会人になってその上下関係が消えるというわけではないけれど、役付きでなければ同僚は同僚なわけで、このご時世役の付いてないおっさんなんてそれこそ掃いて捨てるほどいるし、実際捨てられたりもしている。。
もちろん年長者への敬意は払って接しているつもりだが、ド新人ならともかくこちらもある程度の年数働いているわけで、分野によってはこちらのほうがいろいろ知っていたり、また雑談なんかだとたまにおっさんの娘さんの相談とかにいつの間にかのっていたり。
色々話しているとなかなか面白いし、自分には兄貴がいないので今までプライベートのおっさんの生態として知っているのは父親くらいだったこともあって新鮮なことも多い。
そんな職場のおっさんの一人に、「休日の晴れた日は近くの公園や学校でスポーツをしている人をぼーっと見て過ごす」と言う人がいて、どういうこっちゃと。
自分では持病もあって全くスポーツをやらないが、ただ素人のスポーツを見て過ごすのだという。
プロのスポーツ観戦ならまだわかるけれど、特に大会でもなんでもない素人が遊んでるやつをベンチに座って見ているって、それ面白いのかなぁ。。と心の中では思いつつ、「それもいいですね~」なんて適当に相槌を打っていたのだが。
この間の連休中、実は外でちょっとスポーツ(球技)をやる機会があって、ふとベンチに目をやると、、、
いたああああああああ。。。。。
いや、そのおっさんがいたわけではないのだが。
知らないおっさんがベンチに、、しかも5~6人陣取っているのです。。
そして点をとると拍手とかしてる!観戦してるよおっさん!!
意外と年配と言うほど年配の人ばかりでもなくて、普通に一緒に混ざってスポーツできそうな50代くらいのおっさんが、何が楽しいんだかわかんないけど結構丸々2試合とか見てるんですよね。
ちなみにこちらでスポーツしてたのは男女比9:1で、とても若いとは言えない集団だったので、若い女子目当てとかではないと思う。
もちろんみんな素人で、だいぶグダグダな内輪で盛り上がるためだけの会だったしね。
ちょっと声かけて「楽しいですか?」とか聞いてみたかったけど、そんなコミュニケーション能力は持ち合わせておらず。。。
不思議なのは、そういうところにおばちゃんってひとりもいないんだよね。
職場のおっさんも言っていたけれど、休日の昼間に奥様から邪険にされて家に居場所がなくなったおっさんの金のかからない憩いの場の一つなのかもしれませぬ。。。
そんな人の一興になれたのなら、ちょっとこちらも嬉しいかもしれない、ね。
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