公式サイト:http://orange-anime.com/
評価:S
10年前から手紙を出して、自殺した同級生を救う話。
ちょっと今回は、アニメの講評ではないので。よくできていたと思う、でしめさせてほしい。
つらかったなぁ。
人生って本当に残酷で、本当に最後の言葉が「ジャマすんな」とかで終わること、ほんとにあるんだよね。
最後の母の「ジャマしてごめんね」って、なんていうか、ほんとにつらかった。
人って結構簡単に死ぬ。
僕も高校生の時に同い年の友人を亡くしたことがあって、そのときに同じグループにいた友人たちはみんな今バラバラなんだけど、このアニメが始まって、2話くらいいったところで、グループ全員に「見るな」とひとりから連絡があった。
深夜アニメを普段からみてるのって連絡してきた友人と僕のふたりくらいだったんだけどね。
まぁそれくらい、リアルによくできてたってことなんだと思う。
状況は全然違って、そもそも同じ学校の同級生ではなかったし、自殺ではなかったし、あんなに青春はしてなかった。
ただ、死んだ後つるんでいた友人同士が疎遠になる感じとか、死んだ人の後を追う精神状態とかは、あんな感じかなと思う。
あと、パラレルワールドかシングルの直線の世界かの話、パラレルワールドなら自分のいる世界と別の世界があるし、直線世界なら手紙を出した瞬間手紙が必要な世界ではなくなるから、「結局今の僕たちは翔と会うことはできないんだ」って話は、きっと身近な人が亡くなったことがある人は考えたことがある残酷な理論だと思う。
そう、結局、会うことはできないんだ。
見るなと言われたのに録画し続けてみたのは、忠告してきた友人に申し訳ないなとは思う。
結局あのメールのせいで、逆に普段アニメ見ない友人もさらっとは確認したみたいだけどね。逆効果。
僕たちはそれこそ高校を卒業してから10年以上が経っていて、それぞれがそれぞれに大人になって、友人のことを「消化した」のだと思っている。
忘れたとか、癒えたというよりは、他の経験と一緒に消化して血肉になっているイメージだろうか。
きっと今から「手紙を出そう」というエネルギーには、つながらない気はする。
ただただ、ふと思い出す面影に、学生時代の軽口に、たまにこうして思いをはせる。
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