日々、迷走

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LGBTへの差別の重み

今日もなんか重めの話だけど、2分とかで流し読んでくれ。

別に自慢とかではなくて、僕はいい意味でも悪い意味でも大企業しか知らない。
バイトくらいなら中小企業のうどん屋(つぶれた)とか、塾講(塾長が夜逃げした)とかしたことあるけど、大学卒業してからの就職は大企業にしかしていない。
そしてある程度の大企業なら、LGBTについての研修がある。これはほんと、必ずある。ないならそこは、大企業とは言えない。
どんな研修かというと、基礎研修の一環で、セキュリティ研修とか、コンプライアンス研修とかのひとつとして存在する。
パワハラ、セクハラは懲戒の対象となります、PC紛失などのセキュリティ事故は即刻事故報告対象です、みたいなのと並列で、LGBTジェンダー、人種、宗教に対する差別は懲戒対象です、と「教育」される。
毎年必須研修として業務時間中にwebラーニングを実施する決まりになっていて、(これは会社にもよるけど)テストがあったり、研修完了のトラッキングをされる。
つまり僕らにとって、LGBTへの差別発言は、ネットにウイルスをばら撒くとか、有色人種が奴隷として扱われた過去が帰ってくるレベルでヤバいことであり、例えば公の場でその会社の社員とわかる状況で差別発言をすれば即刻クビである。
それは先人が築いてきた、有色人種の人権を、女性の人権を、その他色々なマイノリティや弱者迫害の歴史を無に帰すことになると、そういう教育を受けている。
件の議員の「生産性」はその言葉ばかり取り沙汰されていて差別確定の発言かは僕は知らないけれど、それくらいの話題であることをまず認識する必要がある。

もちろんだからといって、大企業はすべからく差別がないわけではない。
ニュースで大企業のパワハラやセクハラが報道されるように、そこまでLGBTでの大炎上は発生していないものの、差別と思われる事案も人が多いだけに存在はする。
卑近な例だと、「あいつコレだろ」と頬の横に手の甲を付けて嗤う輩とか。
それは小学校義務教育で習っているはずの塩分率計算ができない大人とかと同じで、教育されたからって誰もができるようになる訳では無い、ってのと、LGBT研修が始まったのがだいぶ最近の話なので必須研修を真面目に受けないベテラン(笑)や受けても老化で覚えてられない世代の方々がクビ事案をおっぱじめる例が多い。

議員だろうが、大企業のお偉いさんだろうが、そういうことには徹底的に対抗していかなければいけないし、僕はこの教育は、小学校の道徳レベルで必要だと思っている。(もうやってるとこもあるみたいだけど)
なにが区別でなにが差別なのか、線引きがわからないという人もいるけれど、わからないなら口を噤むべきであり、特別な行動をとらないべきというのは、ほかの宗教やジェンダーに関する話とおなじである。
別にLGBTだから特別扱いして欲しいなんて当人達は言っていないわけで。

そしてきちんとその辺の教養がある人が、法整備や教育ができる立場に立ってほしい。
これは世代の入れ替わり待ちかな。


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