何度か話題になっていて、もう何巡目かの流行り言葉だけど。
「実家が太い」って、昔から言うのかな?
言わんとしてることは分かるからね。上手い言い方だとは思う。
「育ちが良い」ってのとは微妙にニュアンスが違うのも面白い。
よく言われる「実家が太い」の意味は、とにかくまず毒親ではなくて、親戚にとんでもない人がいなくて、幼少期から色々な経験を無理なくさせてくれて、それなりの経済力とコミュニケーション能力がある実家、ってとこかね。
ただ金があればいい、経験を積ませればいい、ってもんでもなくて、どちらかと言うと「(環境的にも心理的にも)子供に選択権が広くあった」ってのがひとつの「実家が太い」要素だと個人的には思っている。
あとは「両親の仲が良い」「病気や障害、当面の不安が少ない」みたいなのも、場合によっては含むかな。
別に片親でも病気でも実家が太くなくなるわけじゃないけど、それくらいのぼやっとしたもの、という意味で。
そして今の日本はまだ、実家が太い人のが多数派なのだろうと思っている。
うちもメジャーな家よろしく、普通に実家は太い方だったと思う。
毎年の海外旅行、兄弟全員私立の中高大。親の友達家族とのキャンプや海。美術館博物館観劇は普通に親が好きで「行く?」「じゃあ行く」くらいの軽さだった。(行かないと言えば両親だけでか、1人ででも行ってた)
これが「普通じゃん」と言えば普通なんだろうし。
「だった」と書いたけど、今も本当に普通の実家だしね。帰れば親が喜んで美味しいものが出てくる的な。昭和のドラマによくあったような。
だからこうやってネタのように、「実家が太い」なんて言い方ができるってもので。
全体的にそのレベルが下がってきてるのがひしひしとわかる昨今。
あとたった10年後とかでも、どうなってるかわからんよね。
自分が所帯持ったとして、そんな実家にはきっとなれんし。
そういうのに向かいつつあるからこその流行り言葉なのかな。
おーこわいこわい。
Sponsored Link