いやそれダメなんだよ、法律違反なんだ。
男女雇用機会均等法。
Twitterで仕事の募集要項に「男性のみ」の記載は法律違反ではないか、というツイートに相当数「力仕事なんだから仕方ないだろ」「女が応募に来て落とす手間が無駄」「また『おフェミ様』か」という意図のリプがたくさんついていて、
それはだめだ。。。
と思った次第。
歴史を学ぶ大切さってこういう所にあるんだろうな。
そしてある意味男女雇用機会均等法がそれなりの成果を挙げたからこそのこのリプなのかな、と思うところもある。
ほんの数十年前までは「力仕事だから」のところが「頭を使う仕事だから」「管理職だから」の理由で、当たり前のように男性のみの募集だった。
まぁ今でもそういう考え方の人は根強くおりまして、「女性は子育て忙しいでしょ」「女性がリーダーだとお客さんが心配するから」などなど何かと理由をつけて採用されない・上に上がれない例はいくらでもありますが。
逆に男性が簡単な事務仕事担当を希望したりパートタイム勤務をすると「どうして？」とか謎に聞かれたりね。
まだまだ単純に所得だけ見ても大きく差はあるわけだけど、それでも男女雇用機会均等法でおおっぴらに「幹部候補募集のため男性のみ！」みたいな広告は打てなくなり、女性が挑戦して活躍する機会が得られるようになった、このためにたくさんの女性だけでなく男性の協力者も血のにじむ努力をした、という歴史があるのであります。
結果的にね、採用したのが全員男性（または全員女性）、っていうパターンでもいいわけ。
とにかく「男性のみ募集」「女性のみ募集」って言うのがダメなの。
日本の法律は解雇には厳しいけど、雇用開始は雇用者側の自由だから、力仕事だし男がいいなぁ、って雇用者側が思うなら男だけ取ればよろしい。
別に「幹部候補だから男がいい」と"思って"男だけ採用するのも構わない。
ただそれを、"言って"はいけない、という法律なんだよ、わかるかな。
世の中には驚くほど法律を知らずに「経営者」をやってる人がわんさといて、こういう法律違反を平気でやってたりする。
そして表面的で耳触りのいいだけの言葉で、大衆を歴史と逆行させることがある。
これはその一例だと思う。
日本にもクソみたいな法律は腐るほどあって、法律が絶対とも言わないけど、男女雇用機会均等法は個人的には男女両方にとって易のある、守るべき法律だと思っていて。
この勢いで逆行するのが怖いのでちゃんと声上げとく。
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