遅ればせながら。
駒澤大学おめでとうございます。
毎年沿道に応援に行くくらい箱根駅伝好きなんだけど、今年はもちろんテレビで観戦でした。
往路、復路、総合優勝が全部違う大学、という波乱の展開で、あまりスピードは出なかったものの今年も見応えのある大会だったと思います。
ただね・・・記事にするか迷ったんだけど、駒澤大学大八木監督のこれ↓
概略すると、優勝した駒澤大学の大八木監督が走っている選手への激励や優勝した後のインタビューで「男だろ!」「おまえは男だ!」を連呼し、ジェンダー界隈の批判を浴びたというもの。
まず、個人的な感想として、大八木監督に改めてほしいとか、取り消してほしいとかは一切ないです。
その方針で行くなら一生続ければいいと思うしそれを外野がとやかく言う筋合いはない、ってのは、わかる。
それで結果もだしてるんだもんね、総合優勝、素晴らしいよ。誰でもできるもんじゃない。
そのうえで、個人的な感想ね。
教養ないなぁ…
って。
あ、その程度のおつむの大学なのね、って思ってしまったかな。
例えば(今回箱根駅伝に出ていない大学をあえて挙げるけど)東大や筑波大、慶應大あたりの監督がこれ言うことないと思うんだよね。
普通に大学の倫理委員会あたりから刺されるからさ。
他に激励の方法、称賛の方法、いくらでもあるでしょう。
そこでこういう物議をかもす言い方を公共放送もある中でする、っていうのは、普通に「頭が悪い」。
教養がある方ってこういう言い方はしないし、そういう人に近づきたいと思わない。
そういう親は、子供をその大学に入れたいと思わない、そういう教養の高い教育を受けた子供はその大学に入りたいと思わない、大学のイメージが下がる、また大学の教養レベルが下がる、大学の価値が下がる。悪循環。
今回、駒澤大学、優勝したにもかかわらず総合的な大学の価値がこれで下がっちゃったと思うんですよね。こんな大学(少なくとも駅伝部)に入りたいと思う高校生、入れたいと思う親、少なくともそれなりの教養レベルがあるご家庭にはいなくて。
もちろんイチ部活、イチ監督の言動イコール大学のイメージってわけではないし、勝てばいい、強けりゃいい、っていうのも一つの解ではあると思うので外野的にはやっぱり「どうぞご自由に」というのが結論にはなるんだけどね。
ところで「男だろ」の言葉そのものについては、プラスとかマイナスとかではなくて、単純に「意味わかんないな」って思いますね。
男だから何?
男だから20kmを速く走れる?男だから諦めずに気力を保てる?男だから前に追いつける??
そういえば「『男だろ』がダメなら鬼滅の『長男だから』もダメだろ、あれが流行ったんだからヨシ」っていう謎理論の人がちらほらいたけど、長男だから、も意味わからんからね笑
たぶん今回の「男だろ」擁護派と「長男だから」で鬼滅にはまってる人たちはだいたい同じ層なのではと思っている。子供も大枠で言えば教養がまだないわけだし。
この件に限らず、メディアのクローズアップの仕方といい、世の中のコンテンツといい、意外と「世間一般」の教養レベルというのは低いもので、こういうもてはやされ方を俯瞰してみられる教養や柔軟性を持ち合わせたいところではある。
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