日々、迷走

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2018年夏秋アニメ BANANA FISH 視聴完了

評価 S+

※ネタバレありです。これから見る方は絶対読んではダメ。

久々にすごいアニメみた。。
いや今更になってしまったけれど。
心にくるアニメだったので、ゆっくりしか見れなくて、それでも完走できてほんと良かった。
ただ1週間くらいあのラストは引きずりそう。

もう何年も前の漫画原作で、僕はそういう「昔の作品が満を持してアニメ化!」みたいなのはどちらかというと苦手なタイプで。
期待の割にただただ古臭くなるばかりで、感情移入しにくいものが多かったから。
BANANA FISHは、古さを感じないよく出来た作品でしたね。
今どきダウンタウン少年ギャングなんてニューヨークには居ないのかもしれないけれど、彼らが持つ感情とか葛藤とかって全然色褪せるものではなくて、そこが丁寧に丁寧に描かれているからこそ時代を超えた共感が得られるのかもなと思った。
そしてここまで丁寧に彼らの関係性や友達としての愛情を描きながらあのラスト。
きっとバッドエンドではないのだとは思う。
バッドエンドではないんだけど、あの瞬間「最後にエイジと会話したのはどんな言葉だったっけ」「アッシュの18年の人生の意味は」「この後ダウンタウンはどうなるんだろう」って色々考えてしまうし、はては「ここでこの結末にする作者の心は大丈夫なんだろうか」とまで思ってしまった。
それくらい、ただ主人公のひとりが死んだ、という事実以上の重みをそこまでの23話で本当に良く描いていた。

もう一度、エイジとアッシュに穏やかな時間をあげて欲しかったな。もう一度、エイジが高飛びするところを、アッシュに見て欲しかったな。叶うならアッシュが出雲を歩く姿を見てみたかったな。
でもきっと、彼の人生の終わり方はあれしか有り得なかったんだろうな、と。
成長して大人になっていくアッシュが見られないのは、最初から分かっていた気がした。

本当にいい作品でした。
こういうアニメが、今の日本でまだたまに出てきてくれることがとても嬉しい。


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