日々、迷走

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聲の形 見た(金ロー)

金ローで聲の形みた。
初見組です。
京アニ作品は今まで個人的に当たり外れが激しいなと思ってましたが。
残念ながら聲の形はハズレでした。

まず、タイトルと内容あってなくない?
なんかテキトーにつけたでしょ?って思ってしまった。
金ローはかなりカットされてたようだし、原作は映画版よりかなり細かく描写があるようだけど、そうだとしても聲の形はどこにかかるんだったんだろう。
まさか西宮さんの聾者の声の話じゃないよね?うーん。。

あと西宮さん自体にもすごく違和感があって。
これは自分の数少ない聾者の知り合い、関わり合いで出会わなかったから、っていうこちらの狭い世界の尺度での評価になってしまうかもしれないけど、聾者とのコミュニケーションの難しさとか、疎まれ方とか、ちょっとした仕草が、現実とものすごい隔たりがあって、なんか薄っぺらいなぁ、と。
ドリーミーなフィクションならその体で見るんだけど、逆にそれなりのリアリティがある部分もあったから(例えばいじめを黙認しながら露見すると急に黒板叩いて手のひら返しする小学校の先生とか)、ギャップについていけなかった。

聾者の表現の他にも、いじめとか、遠巻きの視線とか、顔にバツがついて周りの声が遠い感じとか、障害と不登校の娘を持つ母親とか、希死念慮自殺願望とかとか、アニメに昇華すると、こうなっちゃうのかぁ、なんかポップだな、っていう、残念さ?
もっと残酷ならよかった、って訳じゃないんだけど。
たぶん想像で描いてるなぁ、意地悪な言い方をすると取材か表現力のいずれかまたは両方が足りてないな、って感じる作品でした。

一応フォローすると京アニの絵自体は見やすくて好きです。
なんだかんだ最後まで見たし、最後のトイレで山田がナガツカくん?に謝ったとき、「人生そういう事いくらでもあるよ」みたいな返しをしたのは、そうだよなぁ、って思った。
学生時代死にたいって思ったことって当時はとても真剣で深刻でも、大人になって考えると取るに足らない些末なことだったりする。
それを高校生で言えるナガツカくん凄いなぁ。とかね。
あと植野さんの性格とか羨ましいな、って思った。なれないけど、そして近くにいたらたぶん敬遠するけど、ああいうバサッ、って事象自体が嫌いではない。
植野さん可愛かったし。

うーん、なんか個人的には着地しなかったけど、まぁストーリーの善し悪しはたぶんカットされすぎて語れないと思う。
所々繋がってないところとかあって、は?って思う部分があったし。
ただ改めてフル版を見ることはないかな。
涙は一滴も出なかったし、大爆笑のシーンもなかった。鬱な内容が多くて見るには体力を使う割に、得られるものが少ない印象でした。


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