日々、迷走

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TEDルトガー・ブレグマン: 貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である

今週のお題「人生変わった瞬間」
かなり有名なTEDのスピーチなので今更感ありますが。
ルトガー・ブレグマン: 貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である
は聞いてみて少し人生?というか、価値観が変わったTEDスピーチ。
digitalcast.jp

結論、貧困には現金給付を行え、という話。(詳細はスピーチ聞いて欲しい)
以前は自分も「金なんてギャンブルや嗜好品に遣われてしまうので、必要なものの現物支給に近づけていくべきでは」と思っていた。
世間的にも現金給付の施策があると「バラマキだ」と揶揄される傾向にある気がするけれど、このスピーチを聞いて、現金給付、ぜひ日本でもやってみて欲しいと思った。
というか、日本、すでにその土壌があると思うのよね。
寄付や共助の概念が薄く、生活保護が手厚い。

この生活保護部分を、さらに現金給付拡大できないかな、と。
生活保護には(1)生活扶助、(2)教育扶助、(3)住宅扶助、(4)医療扶助、(5)介護扶助、(6)出産扶助、(7)生業扶助、(8)葬祭扶助 と大きくわけて8つの保護制度があるということだけれど、これをギリギリまで現金給付にする方法。
とはいえ、現状現金給付ではなく現物支給になっているのは(4)と(5)だけ。
いずれも医療・介護の現物支給を撤廃して一律三割(一般家庭と同等)に、その分生活保護費に最低限の医療費や介護費を上乗せ。以上。
高額医療費制度を維持すれば、上乗せする額の上限もたかが知れてるんじゃないかなぁ。
むしろそれを超える医療行為介護行為は非生活保護世帯とのバランス的に過大になるのよ。
ちょっと生存強者バイアス的な所はありそうだけど。

あとは給付対象者の厳格化(窓口依存になってしまっている対象者の確定方法の統一化、対象者の全ての資産を可視化する仕組み、不正時の回収の即時差し押さえの仕組み等)を整備すれば、ルドガー・ブレグマンの言う「金銭の欠乏」を解放する土壌はほぼ完成なのではなかろうか。
ちょっと安易かもしれないけど、アメリカや欧州の制度よりは日本は取り入れやすい状況かなと思ったのでそれこそ「4年」くらいやってみればいいのではないかね。
日本の規模でやったらそこそこいいデータが取れる気がするなぁ。(興味ある)


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