公式サイト
oddtaxi.jp
評価 A+
一応前期アニメ、だったのかな?アマプラで見ました。これは感想書かずにはいられない…
確かTwitterで「アマプラでみれるよ!見逃した人は見るべき!」みたいなのを見かけて、「こういうホンワカな絵柄でこの推薦の勢い、珍しいなぁ」って興味をもって見始めたんだよね。
あー、なるほど、たしかにホンワカではないわ。
ここからはネタバレ含みます。感想・考察など。
全体として、人生として有り得るなー、と思える不幸や災難がてんこ盛りでした。
最大の謎だったのは、デビュー前だったとはいえなんで死体遺棄しちゃったの?ってとこ…
あそこで死体を隠さずちゃんと捜査されてればここまであの界隈こんがらがらなかったのに。。
まぁでもそれも含め、有り得ちゃうかなー。
小学生が10万円騙し取られるくだりとか、本当にありそうで見ててゾッとした。
そういうささいなつまづき?から人生って簡単に崩落するよね。
僕は察しが悪いので本当に最終話辺りになって、「ああこれあくまで小戸川視点で動物に見えてるだけの世界か」ってやっと気づいたけど、ズーデンの存在や、田中がオウム?インコだっけ?を飼っていた描写、最後の方に大家さんが子犬みたいなのを飼ってる描写で、「ん?なんだこの線引きの曖昧な世界は」と違和感は確かに感じてた。
あと親子で動物が違う点とか。あんま似ないんだなー、ってのは、小戸川が顔に造形というよりは全体の雰囲気(大柄とか線が細いとか)を動物に見立ててたからなのかなと。
最後黒猫が小戸川の部屋に住みついてた伏線回収で、三矢さん(偽も真も)が黒猫になってた描写、前に「若い女の子は見分けがつかない」と言っていたのとつながって、小戸川自身も「家にいるのが本物の猫なのか、人間が猫に見えているだけなのか」の自信がなかった、ってのがわかって「うわー」って思った。(なんだこの伏線)
ただ41歳男性を主人公にするにあたっての難しさを動物にすることで緩和する、ってだけなら簡単だと思う。
ODD TAXIはそれ以上の、動物で表現するからこその旨みみたいなのをしっかり押さえていたし、しかも人間に戻ったあとも、「ああ、いるいるこういう人!」って、全然人間離れしてないというか、妙な親近感があるのも魅力だった。
最後までODD TAXIがいいなと思ったのは、小戸川はじめキャラクターのひとりひとりの行動原理にすごく共感できるところで。
アニメもドラマも、あるあるなのは「なんで危険とわかってて外に出る?」「なんでそこでそれを言う??」「なんでヒロインここで主人公の邪魔をして一緒に行くとか言う???」ってモヤモヤするんだけど(特にヒロインポジション)、ODD TAXIはみんなが「ああ自分がその立場ならそうするかも」って思う行動をしていた。
死体遺棄以外。まぁあれはないと物語進まなかったし仕方ない。
殺人の方は、「手段を選ばない」の育てられ方次第で有り得ちゃうかも。自分はその育てられ方してないからわからないけど。
それにしても、小戸川さんはあの後さくっと殺されちゃう運命なのかなー、白川さんまた助けに来ないかな。
スピンオフ?のつべ音源も聴いたけど、おタエさんも長嶋も危ういみたいだし、bad end臭はすごい。
まぁこれこそが、「人間世界」で有り得ちゃう不幸や災難なのかも。
いいアニメを完走した。
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