広告の一切ないジブリ最新作『君たちはどう生きるか』みました。
これはなかなか難解だったなぁ。
テーマとしてはタイトル通り、君たちはどう生きるか、つまり、正直に生きるのか、人にやさしく生きるのか、好き勝手に生きるのか、置かれた環境を憎んだり不貞腐れて生きるのか、そしてどう生きても、世界は変わらないし、結局君自身の問題なんだ、みたいに受け取ったけど…正しいのかはわからん。
難解な理由のひとつが、「誰がどこまで"知ってる"のかわからない」ところ。
登場人物が主人公を案内したりするシーンが多く出てくるんだけど、それぞれのキャラクターがどこまでわかって案内してるのかで、その後起こるトラブル等が故意に起こされたのか、案内役も知らずに巻き込まれたのか変わってくるはずなのよね。
それがシーンとして読み取れないから物語そのものがわかりにくい、っていう場面が複数あった。
わざとかもしれないし、頭のいい人がちゃんと観れば理解出来るものなのかもしれないけどさ。
物語のテーマや解釈は人それぞれとしても、この『故意か偶然か』は製作者に正解があるはずたから解説とか読んでみたいところではある。そしてそれを踏まえてもう一度みれば解釈も深まりそう。
アニメそのものとしては、キャラデザや背景は誰かが言ってた『もののけ姫とかナウシカとか千と千尋とかが混ざった感じ』って話、すごい納得した。
どっかで見たキャラの親戚みたいなのがいっぱいでてくる笑
声の演技はやはり本業声優のアニメに慣れてると違和感あったかな。
広告がない分をそこに遣ってるのか…
ただ、広告なし＆俳優つかいまくりの成果？はそこそこ出てて、僕は映画館、同じ曜日のだいたい同じ時間で見ることが多いんだけど、明らかにいつもより人が多かった。
公開初日から１週間くらいは都内では満席になるレベルの関心を得ていたので、まぁいままでのジブリの功績と、広告なしでどんなものかも分からないと見てみたくなる人間の性がうまく利用されたのかなとか。
映画館でもう1回みたいかというと…もういいかなとは思う。
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