お客さんってのは無理を言うことが仕事みたいなもんなので、どこのプロジェクトだろうがITに限らずどこの業界だろうが、それは無理です、ってことはよくある。
ITは、納期がある仕事をされている方はお客さんの要望で納期が極端に短くてデスマーチ、ってことよくあるみたいだけど、運用のお客さんの場合の無茶ぶりはそれに比べたらかわいいもんだったと思うのでちょっとご紹介。
1、データどこやったっけ系
運用やってるとデータは年々もちろん増えます。2年前に似たようなことやったんだけど、その時のバックアップどこやったっけ。こんな感じのデータ名だと思うんだけど探してくれない?みたいなやつ。
自分のデータなんだから自分で管理しとい てほしい し、そもそもお客さんが扱ってるデータなんてコンフィデンシャルでしょそれ、インフラ周りの人間には制限かかってて見られない探せない。
そう答えると、「じゃあツールくれ」って言われる。
探すためのプログラムみたいなやつがあって、それをあげたりする。使い方も教えちゃう。
こういうのは無限ループ。
またなんかが見つからない!ってときは、
「探してくれ!→無理って言う→ツールくれ→あげる&使い方伝授→たぶんなんとかなる(結果までは教えてくれないので何も言ってこなかったらなんとかなってるんじゃないですかね)→忘れられる→またなんか探したい!→探してくれ!→(以下略)」的な。
いい加減学習してほしいけど、人が変わったりするともう最初からだよね 。
2、なんでこうなったんだっけ系
所謂「なにもしてないのに」のBtoB編。
だいたいなんかお客さんがやらかしたことが原因なんだけれど、遅い!動かない!とか文句言われるやつ。
それはあなたの部署の別の方が大量にトランザクション流してるからです。みたいなことが80%くらい。あなたの部署に頼まれたことをこちらでやらせてもらってるからです、ってことが10%くらい。あなた自身の操作の問題です、ってことが5%くらい。あとの5%は本当に何も起こってない、ただの言いがかり。笑うしかない。
そういえば一回強烈だったのが、提出依頼があったデータをエクセルちゃんにして普通に提出したら、「もらったデータの作業してたらいくつかデータが欠落しちゃったんだけど何が落ちたかわかんないの」って言われたこと。
欠落後のデータをくれれば比較するくらいはやぶさかではないけれど、その人は何も持ってこずに「なんでだと思う?」と。。何の作業してたのかこっちは知らんし、元のデータに欠落があったなら確認するけど、作業後にデータが減って「あれ?」ってなっただけだからね。
そしてこの感覚はSE特有なのかもしれないけれど、エクセルの質問は自部署でなんとかしてください。もはや運用の仕事じゃない。
SEにも種類があって、よっぽどヘルプデスクとかじゃない限りはパソコンの質問は受けないのが普通かと。(これは感覚論だから仕方ないかな)
3、物理的にがんばって系
いまだにやるんだよこれが。
蛍光灯に印刷物をすかす物理コンペアとか。元データどこいったんだよ。
セキュリティ上ネットワーク的に孤立してるPCからの手動コピーとか。打ち間違いして慌てるやつ。
ハンコのために走り回るとかもよくやるなぁ。ハンコもらわないとITの実行できないっていろいろ矛盾してる気がするよね。
あとはデスマーチ的なのはあんまないとは言いつつ、「この資料明日の朝までに作ってくれ!」(今18時)みたいなことは普通にあるかな。
ITって女性が極端に少ない業界だから、こういう場合は意外と大事にされて、徹夜は免れることが多いけどね。
まぁそれもどうかって話はともかく。
無理を言うとか表現しつつ、結局みんな要望をかなえてしまうのが、さらなる要望を産む原因な気がしなくもない今日この頃。
そういうのも笑顔で飄々と打ち返していけるのがITサービスのプロってもんなのかね。
一度キッパリお断りとかしてみたいものです。
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