日々、迷走

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10年会社勤めやってみた

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

社会人になって、会社に勤め始めて、10年ちょいなので、そんな話。

10年で変わったこと

仕事に対する「積極性」の捉え方が少し変わった。
5年前の記事だけど、根本はここからは変わってない。
moontuki.hatenablog.com
ただ、リーダーっぽいこともやらせてもらうようになってみて、↑でも書いている通り、「リーダーが全部割り振ってたらきりがない」。
で、思ったよりちゃんと見えてる。
ああ、見逃してた課題だけどこの人拾ってくれたな、やりかけたけど放置になってるな、とかとか。
これ、学生時代に、教壇側に遊びで立ってみたら、思ったより全席後ろの方までばっちり見えてるな、って気づいた感覚に近い。
生徒側に座ってると、どうせ大勢の中の一人、注意なんて何十分の1、って感覚だったのが、「ひとりひとり」見えてるじゃん、って。
これはリーダー側、教壇側に立ってみないとわからないというのと、立ってみても、見逃すリーダーと見逃さないリーダーがいて、それがリーダーの力量でもあるんだなとひしひしと感じている。(もちろんそれだけがリーダーの力量を測れる指標ではないが)

自分が比較的見えている方なのか、全然見えていないのか、相対的なことはわからないけど、とりあえず「中途半端なままのものをほかの人に割り振って被害を拡大させる」とかは無いように注意してる。
そしてそういう意味でも、なにもかもに積極的であることが必ずしも良いこととは今でも考えていない。
自分の仕事を放り出して積極的に新しいことばかり食い散らかすのとか最悪だ。
その仕事拾ってる人、ちゃんとしたリーダーならちゃんと見えてるし評価してくれてると思う。

それはそれとして、本当に言われたことを言われた通りにしかやらない人と比較したら、積極的な人の方が「リーダーが楽」だけどね。
それって、言葉の通り、リーダーが楽してるだけだと思う。
必ずしもリーダーがメンバーより有能とは限らないし、手順や方針がしっかり決まっていない仕事とかはアサインメント(割り振り)やディシジョン(決断)にも工数がかかるので、そこをメンバーがフォローする、って意味での積極性はウェルカムだと思う。(よっぽどワンマンな上司じゃなければ)
この「積極性」のニュアンスの違いが理解できるようになったのが、仕事においての「10年で変わったこと」かな。

10年で変わらなかったこと

↑の記事でいうところの
「仕事に全力な時代は終わった」
「もちろん「全力な人がいる」のはいいのだけど、「全員が全力でやる」のを強要はできない」
「基準としては、「自分的に給料分以上働いた」と思ったくらいで止めます。(きっとちょっと超えたと自分で思うくらいがちょうどなんだと思う)」
みたいな仕事へのスタンスのとこ。

周りも、仕事に全力な先輩が10年でだいぶ減ったと感じる。
大企業に転職したというのもあるかもしれないけど、男性も育休普通にとるし、定時になったら帰るし、自分や家族が病気なら休む。
周りも白い目でみたりせず、上司も「はーいお大事にー」みたいな。
10年前だと、まだ冗談?半分に「体調管理できてないんじゃないかー???」「アッこれパワハラか」みたいなオジサン(IT業界で10年前時点でオバサンはほぼいなかったので)普通にいた。
今もいないと言ったらウソになるけど、減った。

あくまで生活のための、プライベートのための、仕事。
自己実現を仕事にしてもいいけど、他人には強要しない、これが「10年で変わらない」思想。

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ところでそれはそれとして、給料分の仕事はするべきだと思う。
もちろん働いている時間の長さの問題ではない。
知っている人で、育休明け男性で、ピッタリ定時に帰るけどアウトプットの量・質が鬼高い人もいる。
めっちゃ残業するけどアウトプットが出てこない人もいる。

おそらく今後日本も年功序列から、どんどん成果主義になっていくのだと思う。
きっとまだ、「在席の長さこそ成果」と思っている経営者も多い。(実際そういう仕事もあるのも理解するし。)
これは自分自身が今後産休や育休があるかもしれないから、という個人的な事情も大いに含むかもしれないが、
本当の意味で「成果」がアウトプット量とかで測られるようにアップデートされていくことを祈る。
前も書いたけど、週5で働いて、バリバリ仕事をして残業も必要であれば融通がきいて、その働いた時間分のアウトプットをバリバリ出せる人が結局一番給料が高いのは、当たり前だと思う。
何らかの事情で週4しか働けない(働きたくない)、残業の融通が一切できない、時短になる、よく休む、みたいな人と、↑の週5フルタイムの人のアウトプット「比率」が同じであれば週5の人の方がアウトプット「量」は多いわけで、その分給料が高かったり早く昇進する社会、僕は問題ないと思ってる。
ただ、アウトプット「量」(もしくは質の高さの比較になることもあるが)が逆転するなら話は変わってくる。
「あんまり仕事はできないけど毎日来るし残業できる」「すごい仕事できるけど突発休あり残業ゼロ」、それぞれの経営者なり配下のリーダーたちが、自分の業務業態を加味して適材適所にアサインし、評価できるといいなと思う。

僕はIT業界での会社勤めが性に合っていそうで、多分今後経営者になることはない。
次の10年後も会社勤めしているかもしれない。(雇い続けてもらえていれば)
給料分の仕事はキッチリやりつつ、また考え方とか変わればブログにも書いていこうかな。
プライベートが仕事に食われることはないようにしつつ、目まぐるしいIT業界の進化に、柔軟に適応し続ける人材でありたい。



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